NYインタビュー 「Salon Shizen」オーナー Koshi&Yoko
海を越えても変わらぬ技術ともてなしの心
「NYでヘアサロンを開く、それはずっと思い描いていたことなんです」イーストヴィレッジのひっそりとした通りにある「Salon Shizen」のオーナー、KOSHIさんとYOKOさんは語る。有名ヘアサロン「SHIMA」でトップスタイリスト・ディレクターとして活躍、数々のファッション雑誌やブランドともコラボレートし、東京で揺るぎないキャリアを築いていた二人。しかし、10年かけて磨き上げたトップスタイリストの地位を捨て、2005年、憧れの街NYへ。「ロンドンでも、パリでもなく、この混沌としたエネルギーの泉であるNYしか目指していなかったです」。
4年前のオープン以来、「Salon Shizen」は地元の若いクリエーターたちから絶大なる支持を受ける人気ヘアサロン。壁のタイルからスツールまで、全てハンドメイドで作り上げた、いわばKOSHIさんとYOKOさんの作品そのもの。いわゆる日本人経営のヘアサロンといった佇まいではなく、雰囲気はこの街にすっかり溶け込んでおり、コンテンポラリー・アートのギャラリーのよう。


ここを訪れる客が口を揃えて絶賛するのが、オーナー二人のカット技術。あまり具体的なリクエストをせずに、“デザイナーにおまかせ”状態のアメリカ人客を満足させるのは、かなり難しい。「僕たちが言葉の壁を越えてNYで活躍できるのは、日本での厳しい技術習得があったからだと思います」とKoshiさんが語るように、東京でやってきたことを無理にNY流にしたりせず、技術やスタイルをそのまま持ち込んできたのが成功の秘密だ。そして、彼らの会話力。サロン名に冠せられているように、まさに自然体の二人は、クライアントの言葉からその人のスタイル、手に入れたい髪形までを察してくれる。技術は磨けば上達するが、この会話力ともてなしの心は、ヘアスタイリストとしての才能なのかもしれない。「それは、ずばり空気を読む接客です。英語はまだヒヤヒヤするときもありますが、ウチはお客さんが優しいので(笑)」
そして着実にNYに根づいた「Salon Shizen」の美学は、海を越えて東京・青山へ。2008年、NY発サロンの2号店を誕生させたのである。サロン名の「The Oversea」は、“海を渡り無限に広がるサロン”“親が子供を慈しむように育てる”という意味が込められている。NYに較べてよりマスキュリンでミニマルなデザインの店内。雑誌やアート、プロダクト……サロン内にはNYを感じさせる演出が至るところに。この隙のない世界観こそ、美容に並々ならぬこだわりをもつ日本女性を満足させるのだろう。


確かな技術に裏打ちされた彼らだからこそ、サクセスストーリーはさらに海を渡り続ける。
レポーター:Yumi Komatsu
日本にいながらアメリカ・コスメトロジー、ヘアドレッサー、ネイリストのライセンス取得の為の筆記テストの学習が出来ます。
テキストの内容
- 全米各州のコスメトロジー資格認定の公認専門教科書(Milady)をもとに翻訳編修したテキストです。
- 日本語による説明と共に、テストに出易いポイントは英語も使用。
- 3種類のライセンス用に編集